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映画公開が決まったし今更「娼年」を読んでみた

  三浦大輔監督、松坂桃季主演で2018年4月6日に映画公開が決まっています。個人的に俳優の中でも松坂桃季君が好きなので公開したら絶対に見に行こうと思っています。

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書籍の概要

娼年』(しょうねん、call boy)は、石田衣良による日本恋愛小説。著者初の恋愛小説であり長編作品である。第126回直木賞候補作。

続編に『逝年』があり、両作とも幸田育子作画で漫画化され『オフィスユー』(集英社)で連載されていた。

娼年 - Wikipedia

 石田衣良さんの作品は池袋ウエストゲートパークアキハバラアキハバラ@deep等は読んでいたのですが、娼年は読んだことがありませんでした。よくネットを見てると石田衣良さんの小説の中でも娼年は好評な記事ばかりで非常に興味ありました。

あらすじ

女性にもセックスにも楽しみを見いだせない大学生のリョウはある日、女性向けの会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香に誘われ、娼夫の仕事を始める。

様々な理由で男性を買う女たちと接する、リョウの20歳のひと夏が描かれる。

娼年 - Wikipedia

 まあ、すごくざっくりいうと娼婦の男性バージョンのお話ですね。

 本を買う前にだいたいあらすじを知っていたのですが、読む前はどうせイケメンで羨ましい人生を送っているやつの話だろうとか勝手に思ってました、すいません笑

 

娼年

娼年

 

 

感想

 すごくうらやましい。。じゃなくて、非常にシリアスな話でした。本当によく映画化したなってくらい性描写の多い内容になってます。ただ、よくこれだけの内容を書いても官能小説のようにならずに考えさせらるような話になっていると感じました。

 主人公である森中領が娼年たちのホストである御堂静香に様々な趣をもった女性たちを紹介されてそれらの人たちとの接し方や森中領の考え方など考えさせることがたくさんありました。その気がなくても、水商売の人たちに偏見を持っていたような気がします。また、体を売ってお金を稼ぐという主人公側から人間模様を書いてるのは僕にとって初めての読み物で面白かったです。どんな人にもいろいろな背景があって、自分の価値観で人を図ってはいけないし基本的には尊重する姿勢を大事にしなきゃならないなと感じました。

 僕はたまにしか小説を読まないので国語的な深い考察であったり、感想を思いつくことができません。正直、本一冊を読んでも何%理解できているだろうと思っています。いつも本読んだあとには書評ブログを読んで、あーそういうことだったんだってなってます。笑 

まとめ

 娼夫であると同時に多くの優しさを感じられる作品となっています、僕個人的にはとてもおすすめです。大人になって人間関係が徐々に希薄になっていく今読んだからこそ最近読んだ本の中でとても印象に残っています。

 本のページ数も200ページくらいのライトなものなので喫茶店で休憩がてら読み終わるほどのボリュームです。すこしでも興味あれば読んでもらいたいですね。